TBSラジオで放送中の『伊集院光とらじおと』のゲストコーナー「伊集院光とらじおとゲストと」。3月9日にゲスト出演したのは、元巨人で2009年の第2回WBC日本代表のチーフスコアラーを務めた三井康浩さん。
プロ野球ファンでも意外と知らないスコアラーの仕事。スコアラーという名前はよく耳にするものの「スコアブック書いてるだけでしょ?」と思っている人も多いのではないでしょうか。
ラジオで聴いたスコアラーの仕事のお話は、想像以上に大変なものでした。
今回は、意外と知られていないスコアラーの仕事について調べてみました。
スコアラーの仕事の基本
プロ野球の各球団には、それぞれ10~15人ほどのスコアラーが在籍していると言われています。スコアラーによってそれぞれ任されている仕事が違うので、それについては後ほど詳しくご紹介します。
任された仕事によって仕事内容は大きく違ってくるのですが、大まかな基本的な仕事の流れとしては、
- 相手チームの分析
- その日の試合に分析結果をどう使うか、方向性を決める
- 監督と相談
- 試合前のミーティングで選手と共有
- 試合中は選手個別に、その都度指示
- 試合後の分析
といった感じになります。
1試合で1万超の事象を記録するといわれているスコアラーの仕事。これだけ見ても決して「スコアブックを付けているだけ」の楽な仕事ではないことが分かると思います。
スコアラーの種類
スコアラーの中にも様々な仕事があり、それぞれ仕事を分担してスタッフが配置されています。
スコアラーを統括し、試合中直接選手や監督とやり取りする「チーフスコアラー」または「チーム付きスコアラー」。
次のカードで対戦するチームの情報を収集する「先乗りスコアラー」。さらに次の次に対戦するチームの情報を収集する「先々乗りスコアラー」。彼らは、基本的には相手チームに同行するのでシーズン中は出張がほとんどとなります。
その他にも、集めた情報をデータ分析する担当や、書類をまとめる担当、映像データの編集をする担当など多岐にわたります。
スコアラーの年収は?
一般的なサラリーマンよりも給料は高いのではないかと見られています。
ですが、球団によって違いがあり、担当する仕事によっても変わってくるでしょう。
雇用形態も、正社員の人もいれば契約社員の人もいるようです。
スコアラーも職人の世界なので、その人の実績や貢献度で給料は変わってくると思われます。
スコアラーはスコアブックを付けるだけの楽な仕事じゃない!
選手一人ひとりの能力や性格まで分析して、試合の状況に応じて最適な選択を選手に与えるスコアラーの仕事。
三井さんの話では、相手投手が新たな変化球を覚えたら、それまでに集めたデータが全部使えなくなる、という気が遠くなるような大変な仕事であるということが分かりました。
三井康浩さんの著書『ザ・スコアラー』を読むと、その大変さが詳しく分かる上に、野球の見方が大きく変わります。
プロ野球好きの方や、スポーツに興味のある方はぜひチェックしてみてください!
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