3月21日(土)19:00~22:00に、フジテレビ系列で放送される『 緊急生放送!!FNS音楽特別番組 春は必ず来る』 。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮して、カナダ・モントリオールで開催予定であった『 世界フィギュアスケート選手権2020 』が中止になったことを受け、急遽放送が決定しました。
第1弾で発表された出演アーティストは、スキマスイッチ、SixTONES、DA PUMP、NUMBER GIRL、乃木坂46、氷川きよし、藤井フミヤ…ん?
NUMBER GIRL?!
30代以上のロック好きな方は、この並びにNUMBER GIRLの名前があることに、違和感を覚える方も多いでしょう。
また、今回のFNS音楽特番を楽しみにされている方の中には、NUMBER GIRLを知らない方も多くいると思います。
そこで、あらためてNUMBER GIRLの功績とその凄さを振り返っていきます。
伝説のロックバンド・NUMBER GIRL
NUMBER GIRL(ナンバーガール、以下ナンバガ)は日本のオルタナティヴ・ロックバンドで、1995~2002年にかけて活動。
他の誰とも違う独自の音楽性で高い評価を受けて人気を得るも、人気絶頂の内に突如解散。
解散から17年経った2019年に再結成しました。
結成
1995年、福岡のライブハウスでバイトをしながら自宅でデモテープを作っていた向井秀徳が、バンドを組もうと決意し、中尾憲太郎、田渕ひさ子、アヒト・イナザワを誘い結成。
元々の友人・知人ではなく、福岡界隈で別々にバンド活動をしていた凄腕プレイヤーを集めて結成したため、地元では始めからスターバンドとして注目されていました。
メンバー
向井秀徳(ボーカル&ギター)、1973年10月26日生まれ、46歳

田渕ひさ子(ギター)、1975年12月9日生まれ、44歳

中尾憲太郎(ベース)、1974年6月17日、45歳

アヒト・イナザワ(ドラム)、1973年6月6日、46歳

1stインディーズアルバム『SCHOOL GIRL BYE BYE』リリース
1997年、1stインディーズアルバム『SCHOOL GIRL BYE BYE』を発売します。
このアルバムには、現在でもライブの必須レパートリーとなっている名曲「omoide in my head」「IGGY POP FAN CLUB」が収録されています。
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ボーカル向井のシャウトに、かき鳴らされるギターと唸るベースに暴れまくるドラム、それでいてギターポップというナンバガ独特のサウンドは、この時点ですでに出来上がっています。
ライブの衝撃
1998年にナンバガは上京。
上京1年目から40本近いライブを行い、そのライブを観た音楽媒体・関係者は軒並み大絶賛。
技術的に凄い上に、異様なオーラと佇まいを纏い、1曲目を観て「あ、このバンド、ヤバイ」と衝撃を与えるほどだったそうです。
メジャーデビュー
1999年、メジャーデビューシングル「透明少女」をリリース。
そして1999年5月に、メジャー1stアルバム『School Girl Distortional Addict』をリリース。
このアルバムは、所属していた東芝EMIが用意したスタジオで録音したものの、「音が気に入らない」という理由でボツにし、地元福岡で1日3万円のスタジオを自ら借り、6日間ですべて録音したという逸話があります。
当時のナンバガは、自ら売り込むためのプロモーションはほとんどせず、PVの撮影も向井が監督したり、スタイリストやヘアメイクは最後までつけなかったりと、自分の中から出てきたものを、最後まで自分の手で形にするというスタイルで活動していました。
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1999年末には、メジャー2枚目にして異例のライブアルバム『シブヤ ROCK TRANSFORMED 状態』をリリース。
ナンバガが、いかにライブバンドであったか、ライブを聴かせるべきバンドであったのかが伺い知れます。
当時のライブ映像↓
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進化し続ける音楽性
2000年、メジャー2rdアルバム『SAPPUKEI』をリリース。
この頃から、知る人ぞ知るプロデューサー、デイヴ・フリッドマンを起用し、アメリカでのレコーディングを行い、ダブやレゲエ的な音響処理を使い音楽性を進化させていきました。
向井がHIPHOPに傾倒していたこともあり、向井独特のラップを取り入れた曲も作られました。
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最高到達点『NUM-HEAVYMETALLIC』発売、そして解散
2002年、メジャー3rdアルバムにしてラストアルバムになる『NUM-HEAVYMETALLIC』をリリース。
再度、デイヴ・フリッドマンをプロデューサーとして迎えて制作され、過剰すぎるほどのダブ処理をしたサウンドに、祭囃子的な和の要素を取り入れた、世界的に見ても唯一無二のサウンドを作り上げ、バンドにとっても最高到達点を突き抜けたアルバムとなりました。
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2002年9月、評価も人気も絶頂を迎えていた中、ベース中尾からバンドを脱退したいとの希望があり、4人でNUMBER GIRLであるという共通の意思が強いことから、バンドの解散を発表。
2002年11月30日の札幌PENNY LANEでのライブを最後に解散しました。
NUMBER GIRLが与えた影響
ナンバガの音楽は、数多くのミュージシャンに影響を与えました。
Base Ball Bearのボーカル小出祐介は、たびたびメディアでナンバガへの愛と憧れを語っており、自身のバンドの1stアルバム『夕方ジェネレーション』が、ナンバガに似ていると叩かれていたことを明かしています。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「N.G.S」という曲は、「NUMBER GIRL SYNDROME」の略です。
きのこ帝国は、「Girl meets NUMBER GIRL」でナンバガをモチーフにしています。
その他にも、宮藤官九郎、椎名林檎、橋本愛、橋本奈々未(元・乃木坂46)らが、ナンバガのファンであることを公言されています。
2019年、突如再結成
ナンバガ解散後は、それぞれ別のバンドで音楽活動を続けていました。
バンド解散から17年後の、2019年2月15日、解散時のオリジナルメンバーで再結成し、同年のRISING SUN ROCK FESTIVALにてライブを行うことを発表。
このとき発表された向井のコメントは、「できれば何発かヤりたい」でした。
FNS音楽特番でのライブに注目!
ナンバガを知らなかった方たちに、ナンバガの凄さが少しでも伝わっていたら幸いです。
地上波の音楽番組で観る機会が少なかったナンバガ。
今回のFNS音楽特番で、どんなライブを観せてくれるのか今から楽しみで仕方ありません!
『緊急生放送!FNS音楽特別番組 春は必ず来る』
チャンネル:フジテレビ系列
放送日:2020年3月21日(土)19:00~22:00(※21:54までの地域あり)
出演アーティスト:AI / E-girls / AKB48 / エレファントカシマシ / 「Endless SHOCK」カンパニー(堂本光一・上田竜也ほか) / 大黒摩季 / 上白石萌音 / 関ジャニ∞ / 城南海 / 倖田來未 / ジェジュン / 城田優 / スキマスイッチ / SixTONES / DA PUMP / NUMBER GIRL / 乃木坂46 / 氷川きよし / 藤井フミヤ / 水樹奈々 / 森高千里 / WANIMA / and more
司会:榎並大二郎(フジテレビアナウンサー) / 永島優美(フジテレビアナウンサー)
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