【新作映画感想】『ブラック・アンド・ブルー』|黒人で警官であるということ【ネタバレあり】

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ブラック・アンド・ブルー 映画感想
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映画『ブラック・アンド・ブルー』を観てきました!

地味目な映画だけど面白い映画でしたよ!

ということで、感想をまとめていきますー

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『ブラック・アンド・ブルー』の概要

「ムーンライト」でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、「007」シリーズでも活躍するナオミ・ハリスの主演で、警察の汚職や麻薬密売が横行する現実に立ち向かう女性警官の姿を描いたポリスアクション。ルイジアナ州ニューオーリンズにある故郷の街で、警察官として第2の人生を歩み始めた退役軍人のアリシアだったが、黒人というだけで理不尽な扱いを受けたり、不当な差別を受けたりする日々が続いていた。そんなある日、先輩警察官とともに通報があった現場に急行したアリシアは、そこで警察官が麻薬の売人を殺害する場面を目撃する。見てはならない場面を目にしてしまったアリシアは、口封じのために同僚の警察官から追われる身となってしまう。

2019年製作/108分/G/アメリカ
原題:Black and Blue
配給:イオンエンターテイメント

引用元:映画.com

監督:デオン・テイラー
脚本:ピーター・A・ダウリング

出演:ナオミ・ハリス、タイリース、ギブソン、フランク・グリロ、マイク・コルター、リード・スコット、ボー・ナップ、ナフェッサ・ウィリアムズ

予告編はこちら↓

個人的評価:76点

ここから感想文(ネタバレ注意!)

『ブラック・アンド・ブルー』を観た僕の感想をザックリ書いていきますが、この先ネタバレにも触れるので何も情報を入れずに映画を観たいという方は、まず先に映画を観てから読んでください!

派手さは無いけど良い映画

ブラック・アンド・ブルーのチケット

毎週その週公開の新作映画を観てブログを書くことを課題としているんですけど、今週はめぼしい映画が無いなぁなんて思っておりました。

とりあえず映画館で予告編だけ観て、特に期待することもなく「他に無いからこれにしとくか」ぐらいの軽い気持ちで『ブラック・アンドブルー』を観ることに。

結果、全然軽くない、今このタイミングで観れて良かったと心底思える良作でした!

惜しむらくは、僕が観た映画館ではパンフレットの取り扱いが無かったこと・・・どこかで手に入れねば。

アメリカで黒人として生きるということ

正直、日本で日本人として生きてる僕には、人種差別を受けている人たちの気持ちや感情なんてものは本当の意味では全く理解できていないと思います。

そんな僕でも差別される側がどんな思いなのか、ほんのわずかだとは思うけど擬似体験できて、人種差別について考えさせられるきっかけになるような映画は何本かあり、『ブラック・アンド・ブルー』もそんな映画の1本と言えるでしょう。

映画冒頭、私服でランニングしている主人公アリシアは警官であるにもかかわらず、「凶悪犯罪者に似ている」とかいう適当な理由で不当かつ高圧的に取り押さえられます。

いきなり超嫌な気持ちになると同時に「この映画はこういう映画か」と一発で示してくれます。

さらには、黒人であるということで日常生活で白人から差別を受けているうえに、警官であるということで黒人たちからは「白人の犬め」と蔑まれるという。

こんな環境で人生を送るって・・・本当に恐ろしい。

終始続く緊張感

黒人差別についての映画ってだけで、自分もそうなんだけど「襟を正して気合い入れて観なければ」なんて、ちょっと身構えてしまうかもしれないけど、サスペンス映画として、警察汚職モノとして、普通にめちゃくちゃ面白いです!

主人公アリシアは、ある日、麻薬捜査課の先輩警官ブラウンと一緒に夜勤をすることに。

緊急の連絡が入り現場に赴くアリシアとブラウン。

車で待つように指示されるアリシアでしたが、銃声が聞こえ現場に向かうと、そこで麻薬捜査課の警官が売人を撃ち殺すところを目撃してしまいます。

アリシアのボディーカメラで撮影されてしまったことに気づいた麻薬捜査課の警官たちはアリシアを追いかけます。

さらには裏で警官と繋がっている麻薬密売組織のボス・ダリウスには、売人を殺したのはアリシアだと教えたため、麻薬密売組織にも追われることに。

荒廃しきったニューオーリンズの狭いブロック内で、街中の人から逃げるアリシア。

終始とんでもない緊迫感が続いて、全然飽きさせません。

腐敗しまくった麻薬捜査課の面々と、麻薬密売組織の見た目の極悪さ加減がまぁ恐い!

あと、映画で警官のボディーカメラにここまでフィーチャーした映画を初めて観ました(他にあったらごめんなさい!)。

総評

主演のナオミ・ハリスの、凛々しくもビビるところはしっかりビビりまくってる感じはめちゃくちゃ好感持てるし、アリシアを無償で助ける善人タイリース・ギブソンも良かったなぁ。

あと「見て見ぬふりするの得意だろ」と吐き捨てられても何も言い返せない、あの超情けないけど最後に立ち上がる相棒も嫌いじゃないですよ。

超地味だし、全然宣伝されてないし、恐らくそんなに多くの人には観られない映画かもしれないけど、普通に面白いし、いろいろと考えるきっかけになるとても良い映画でした!

 

その他にも映画の感想を書いていますので、興味があればぜひ!↓

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