韓国映画『EXIT』感想|この人、少女時代の人なの?!エンドロールまで超最高でしたよ【ネタバレあり】

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EXIT 映画感想
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韓国映画『EXIT』を観ました!

サバイバル・パニック映画だけど、最初から最後まで軽くて笑えるし、それでいて感動できる、とってもチャーミングでいい映画でしたよ!

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『EXIT』の概要

有毒ガスが蔓延した都市を舞台に、高層ビル群の上層階で生き延びた人々が脱出を図る姿を描き、韓国で大ヒットを記録したサバイバルパニック。主演は「建築学概論」のチョ・ジョンソクと、ガールズグループ「少女時代」のユナ。監督はこれが長編初作品となるイ・サングン、製作に「ベルリンファイル」「ベテラン」のリュ・スンワン。韓国のある都心部に、突如として原因不明の有毒ガスが蔓延し、道行く人たちが次々に倒れて街はパニックに陥る。外が緊急事態になっていることは知らず、高層ビルの中で母親の古希を祝う会に出席していた青年ヨンナムは、そこで大学時代に思いを寄せていた山岳部の後輩ウィジュと再会する。しかし、そんな彼らのもとにも有毒ガスの危険が迫り、2人は地上数百メートルの高層ビル群を命綱なしで登り、飛び移り、危険な街からの脱出を図る。

2019年製作/104分/G/韓国
原題:Exit
配給:ギャガ・プラス

引用元:映画.com

監督・脚本:イ・サングン

出演:チョ・ジョンソク、ユナ、コ・ドゥシム、パク・インファン、キム・ジヨン

予告編はこちら↓

個人的評価:79点

ここから感想文(ネタバレ注意!)

『EXIT』を観た僕の感想をザックリ書いていきますが、この先ネタバレにも触れるので何も情報を入れずに映画を観たいという方は、まず先に映画を観てから読んでください!

愛すべき登場人物たち

愛すべき登場人物たち
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主人公は大学時代、山岳部のエースだったヨンナム

就職に失敗して今はニートで、日中公園の鉄棒で鍛えまくる愛すべき筋肉バカ。

映画冒頭のシーン一発で好きになってしまうのは、主演のチョ・ジョンソク何とも言えない顔の良さでしょうか。

無駄に暑苦しい感じと言いますか。

それにしても韓国は日本以上に就職難らしく、前回扱った『パラサイト 半地下の家族』も、能力あっても就職できないってやつでしたもんね。

とにかく人生どん詰まりで、卑屈になりまくってるヨンナム。

その時点で僕的には好きにならざるを得ません。

で、そんなヨンナムの母親の古希祝のパーティーのため親戚一同が集まる宴会会場へ。

この親戚一同がまた曲者揃いで全員イイ感じなんです。

『愛の不時着』のジュモクが出てましたね!

可愛げある寺門ジモンみたいな感じが好きなんです。

そして、この宴会会場があるホテルで働く、ヨンナムの山岳部の後輩ウィジュ

大学時代にウィジュに告白してフラれたヨンナムは未だに引きずりまくり。

このホテルでウィジュが働いているのを知っていたヨンナムは、古希祝パーティーをこのホテルで開くことに。

姑息な奴です。

このウィジュ、地味目だけどなんて可愛らしい人なんだ、なんて思ってたら少女時代の人だったんですね!

地味目どころか、トップスターじゃないか!

それを感じさせない演技と演出がきっと素晴らしいんでしょう。

と、知ったかぶってみます。

本当はみんな自分が助かりたい

ヨンナムとウィジュ
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で、事件発生はここから。

運悪く、このホテルの近くでバイオテロ発生。

有毒ガスがモクモク街を覆っていきます。

この煙モクモクもいまどき馬鹿っぽくて、この映画には合ってると思いましたよ。

ホテルに取り残された一同は屋上へと向かうのでした。

ですが屋上の扉に鍵がかかっていたため、ヨンナムは山岳部時代に培ったクライミング技術と持ち前の筋肉を駆使して、壁をよじ登って屋上へ向かいます。

ドキドキハラハラさせられつつも、しっかり笑いの要素も入れてくるあたり、この映画の絶妙な軽さがホント好き。

そして何とか屋上へ辿り着き、救助のヘリが辿り着くも重量オーバーで2人乗れないことに。

「お客様が最優先ですから」と屋上に残るウィジュ、そして大好きなウィジュを一人残せずに泣く泣く残るヨンナム。

ヘリが去ったあと、背中を向けて「私も乗りたい」とシクシク泣き出すウィジュ。

笑えるシーンでありつつ、僕はめちゃくちゃグッと来ちゃいました。

自分を犠牲にして他の人の命を守るヒーローだって、そりゃ自分が助かりたいよ!

本当は自分の命が一番大事なのに、そこを人生最大の痩せ我慢で他人の命を救うって、これこそ真のヒーローの姿だし、これ以上の自己犠牲なんて無いんじゃないの?!

ってな感じに、あの店長のごとく、しれーっとヘリに乗り込むであろう僕は甚く感動いたしました。

同じことは、学習塾に閉じ込められた子供たちのシーンでも言えます。

泣きながら犠牲になるヨンナムとウィジュ。

しかも死ぬほど滑稽な姿で。

もうこの2人のこと大好きです。

ちなみに宇多丸さんもムービーウォッチメンでこのシーンを「魂が震えるほど感動した」って評してましたよ!

重くなくてカラッとしてる恋愛描写も最高

ポップな防護服
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なによりヨンナムとウィジュの恋愛模様も軽くてめっちゃいいんです。

感動的な愛の告白があるでもなく、ラストもめちゃくちゃ遠回しに「今度返すよ」って会う約束をするのも観ててニンマリしちゃうぐらい超イイ感じです。

そしてそこで流れるちょいダサで死ぬほど最高なエンディング曲「スーパーヒーロー」

歌詞も含めて死ぬほど最高な上に、屋上でスマホを光らせながらみんなでやった「タタタータータータータタタ」を曲の途中で入れてくるあたり、爆上がりですよ!

エンドロールのこの手の興奮は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の「ンーン」以来!

あとはドローンでみんなで応援するあたりもグッと来ましたよ。

総評

ユナ
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全体的には軽いノリなのに、思わぬところで深く感動させられるめちゃくちゃいい映画でした!

『パラサイト 半地下の家族』みたいなヘビーな映画もあれば、『EXIT』みたいな軽いけど思わぬ良作まであるとは、毎度毎度言ってるけど韓国映画の層の厚さをまたまた感じましたよ!

あと、少女時代とか今までの人生全然触れてこなかったんだけど、ユナさんめっちゃ好きになりましたし!

もっと映画出てくれることを期待しております。

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