ランボー新作にして最終章『ランボー ラスト・ブラッド』観てきました!
期待をしまくっていましたが、予想をはるかに超えた狂気の映画となっておりましたので、興奮冷めやらぬ鑑賞当日の感想を書いていきます!
ちなみに、映画公開前に予習として『ランボー』1作目を久しぶりに観た感想はこちら↓
『ランボー ラスト・ブラッド』の概要
シルベスター・スタローンの「ロッキー」に並ぶ代表作で、1982年に1作目が製作された人気アクション「ランボー」のシリーズ第5弾。グリーンベレーの戦闘エリートとして活躍していたジョン・ランボーは、いまだベトナム戦争の悪夢にさいなまれていた。ランボーは祖国アメリカへと戻り、故郷のアリゾナの牧場で古い友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに平穏な日々を送っていた。しかし、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されたことで、ランボーの穏やかだった日常が急転する。娘のように愛していたガブリエラ救出のため、ランボーはグリーンベレーで会得したさまざまなスキルを総動員し、戦闘準備をスタートさせる。監督はメル・ギブソン主演作「キック・オーバー」を手がけたエイドリアン・グランバーグ。
2019年製作/101分/R15+/アメリカ
引用元:映画.com
原題:Rambo: Last Blood
配給:ギャガ
監督:エイドリアン・グランバーグ
脚本:マシュー・シラルニック、シルヴェスター・スタローン
出演:シルヴェスター・スタローン、パス・ベガ、セルヒオ・ぺリス=メンチェータ、アドリアナ・バラッザ、イヴェット・モンレアル、オスカル・ハエナダ、ジーニー・キム、ホアキン・コシオ
予告編はこちら↓
個人的評価:98点
ここから感想文(ネタバレ注意!)
『ランボー ラスト・ブラッド』を観た僕の感想をザックリ書いていきますが、この先ネタバレにも触れるので何も情報を入れずに映画を観たいという方は、まず先に映画を観てから読んでください!
70過ぎた今でもしっかり狂っていた
『ランボー/最後の戦場』から11年。
70歳過ぎたランボーは家族を持ち、牧場で穏やかな日々を過ごしています。
その家族というのは、古い友人であるマリアと、マリアの孫娘ガブリエラで、養子縁組をして家族になったらしい。
そしてガブリエラは、父親に捨てられ、母親は亡くなり、ランボーが父親代わりとなって大切に育てられました。
牧場では、ガブリエラと一緒に馬の調教をして、本当に幸せで穏やかに過ごしています。
が!
ランボーは何も変わっていないんです!
幸せに暮らす牧場の地下に巨大なトンネルを掘っているのです。
そしてその地下で寝泊まりするランボー。
ベトナム軍が地下トンネルを掘っていたの同じようにトンネルを掘ることで、まる戦場に身を置いているようで、きっと落ち着くことができるのでしょう。
一見、穏やかに過ごしているように見えて、本人曰く「何も変わっちゃいない。フタをしているだけだ。」とのこと。
ランボー1作目から40年近くたった今でも、ランボーの心は壊れたままで、今でもしっかり狂ってしまっているんですね。
精神安定剤も飲みまくりです!
ようやく手にした家族との別れ
自分を捨てた父親の居場所が分かったという連絡を受けるガブリエラ。
猛反対するランボーとマリアをよそに、ガブリエラはメキシコへ向かいます。
友人のジゼルに住所を教えてもらい父の元へ行くも、「欲しくもない娘と一緒にいても時間の無駄」と冷たくあしらわれるガブリエラ。
絶望するガブリエラを元気づけるために、ジゼルはクラブへと無理やり連れていきます。
そのクラブで人身売買組織に拉致られてしまうガブリエラ。
友人ジゼルに売られたのです。
ガブリエラがメキシコへ行って音信不通との知らせを聞いたランボーは単身メキシコへ乗り込みます。
まずは父親の元へ行き、世界で一番恐い壁ドンで脅しまくり。
次にジゼルの元へ行き、またもや脅しまくり。
女性だろうが何だろうが容赦なし。
ようやくガブリエラを拉致った張本人を見つけ出し、鎖骨引きちぎります。
もう一度言います。
鎖骨引きちぎります。
人身売買組織のアジトを聞き出し、乗り込むも、大人数に囲まれタコ殴りに遭うランボー。
ランボーを付けていたジャーナリストの女性に助けられ、何とか一命は取り留めたものの、ガブリエラを救出しようとしていたことがバレ、見せしめとしてガブリエラはクスリ漬けに。
回復したランボーは、トンカチ片手に売春宿に乗り込みガブリエラを救出。
しかし、牧場へ帰る道すがら、ガブリエラは息絶えてしまいます。
ガブリエラの遺体を乗せたまま牧場へ帰宅。
泣き崩れるマリア。
「もうここにいる意味はない」と言って、マリアを故郷へ帰らせます。
ようやく手に入れた家族と平穏な日々を失い、再度孤独となったランボーは復讐を誓うのでした。
地獄のホームアローンの幕開け
地下トンネルに次々と罠を仕掛けまくるランボー。
1作目でも、信じられないくらいの短時間で山に罠を仕掛けまくり、次々と警察官たちを痛めつけまくり「俺がこの山の支配者だ」と言い放った、あのランボーが帰ってきました!
全ての罠をセットし終わると、再びメキシコへと乗り込みます。
助けてくれたジャーナリストのカルメンに協力を仰ぐと「復讐は何も生み出さない。前に進まなきゃ。」と、ありがちなキレイごとで諭されます。
しかし、「俺は復讐がしたいんだ!」とブチ切れるランボー。
最高過ぎるし気持ち良すぎる!!これが観たかった!!
映画にキレイごとなんて必要ねぇ!というスタローンのメッセージを勝手に受け取りました。
ほどなくして人身売買組織のトップ、マルティネス兄弟の弟の自宅へ乗り込み、護衛たちを何の苦労もなく皆殺しにして、弟ビトの首を刈ります。
翌日、頭を切断された弟の遺体を見てブチ切れる兄ウーゴ(メッシを悪くした感じ)。
部下を引き連れ、ランボーの牧場へと向かいます。
いよいよランボー流、地獄のホームアローンの始まりです。
次々と罠にかかる悪メッシ軍団。
成功率100%で罠にかかっていくので、とにかく観てて清々しい。
そして罠にかかった悪メッシ軍団はとにかくグロくて悲惨な死に方をしていきます。
しかも1ミリでも生存の可能性がないように、必要以上にランボーにとどめ刺されまくります。
さらには爆音でドアーズの「Five to One」を流しながら大虐殺を繰り広げてくれるという出血サービスも。
この辺まで来ると笑えてきて、もうニッコニコでスクリーンを観ていました。
そしてとうとう残る悪メッシを追い詰めたランボー。
「お前なんかいつでも殺せたがあえて生かしておいた」
恐ろしすぎる。
四肢を弓矢で打ち抜き身動きを取れなくし、ガブリエラにプレゼントした自家製レターナイフで心臓をえぐり出します。
超エグイんだけど、ここまでやってくれると死ぬほど痛快です!
そして全てが終わり血まみれになって、悪メッシ軍団の死体がゴロゴロ転がる中、ロッキングチェアでくつろぐランボー。
この男の地獄はまだまだ続いていくんですね・・・。
総評
予想をはるかに上回る大傑作でしたよ!
ランボーの完結作と聞いていたので、なにか説教じみた感じになるのかとも思ってたんだけど、全然そんなことなくて最高でした。
最近の映画では、悪役側の人間性もじっくり描いて、「悪い奴にも悪い奴なりの道義がある」みたいなことも見せる映画が多いのですが(それはそれで全然イイ!)、ランボーにそんなものは一切ありません。
俺は復讐がしたいんだ!
ランボー潔すぎる!
徹底的に痛みつけて復讐を完遂する。
ランボーはいつだって狂ってるし、ベトナム戦争で壊れた心は今でも壊れたまま。
こんなに悲惨で悲しい男の最後も、救いはなく悲惨なままでした。
いつだって終わりを探しているランボーは、今回も自分だけ終われないまま、狂った日々は続いていくのです。
ランボーの平穏を望みながらも、狂って壊れたランボーを期待してしまう。
シリーズはこれで完結らしいけど、いつかまた想像を遥かに超えた狂った新作を観れることを夢見つつ。
ランボー大好きです。
この他にも映画の感想を書いていますので、興味があればぜひ!↓
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