話題の海外ドラマ『ウォッチメン』の第5話を観た、アメコミに大して詳しくない僕の感想を書いていきます。
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第5話『落雷へのささやかな恐怖』感想(ネタバレ注意!)
ドラマを観た僕の感想をザックリと書いていきますが、この先ネタバレにも触れるので何も情報を入れずにドラマを観たいという人は先にドラマを観てから読んでください!
ルッキングラスの素性
第5話は主にルッキングラスの話です。
ルッキングラスと言えば、これまで何を考えているかよく分からないやつで、裏がありそうだし何なら悪い奴なんじゃないかと僕は睨んでいました。
結論から言うと、ルッキングラスは巨大イカによる1985年のNY大虐殺(サイキック・ブラストと呼ばれている)のPTSDに悩まされているものの、普通にいい奴で常識人であるということが分かりました。
1985年、童貞宗教家だったルッキングラス
第5話冒頭は1985年ニュージャージー州の遊園地。
サイキック・ブラストが起きる数分前の話。
当時、うぶな童貞宗教家だったルッキングラスが仲間たちと、遊園地で遊ぶチャラい若者に世界の終末と人類の滅亡を説きます。
全く相手にされませんが。
そんな中、一人の女の子にミラーハウスに無理やり連れ込まれるルッキングラス。
「あんた童貞なの?」と言われながら女の子に服を脱がされると、「やめてよ、僕やりたくない」と言いつつも全く抵抗せずに期待しまくりのルッキングラス。
服を全部脱がされたところで、「死ね!宗教野郎!」と吐き捨てられ身ぐるみ全部剥ぎ取って逃げられます。
すっぽんぽんで鏡に映る自分を見ながら「この愚か者!お前こそが罪人だ!薄汚い罪人め!」と自分を罵る童貞ルッキングラス。
この時点で僕はルッキングラスが大好きになりました。
クソしょうもない童貞野郎が出てくるだけで、いつまで経っても心は童貞のままの僕は「友よ!」と無条件で好きになってしまうのです。
そんなことを思っていると、サイキック・ブラストが起きます。
超音波的なものにやられてぶっ倒れるルッキングラス。
目が覚めてミラーハウスから出ると、そこには先ほどの女の子を含めた若者たちの死体の山が。
サイキック・ブラストのPTSDに悩まされているルッキングラス
時代は2019年に戻り、市場調査員の仕事をするルッキングラス。
ドラマ版ウォッチメンの世界では、警察官であることを隠して生活しなくてはいけないため、各警察官が世を忍ぶ仮の仕事に就いています。
ルッキングラスいわく、市場調査員の仕事はアンケートの嘘を見抜く仕事。
尋問を得意とするルッキングラスには、うってつけの仕事と言えますね。
素顔のときのルッキングラスは、いつも赤いキャップを被っています。
このキャップの内側には、ルッキングラスのマスクと同じような材質のアルミホイル的なものが貼ってあります。
これは「リフレクタティン」と呼ばれているもので、サイキック・ブラストから脳を守る(と言われている)もの。
ルッキングラスのマスクもこのリフレクタティンで出来ているそうです。
ルッキングラスは、このリフレクタティンを頭に被せていないと恐らく不安なようで、寝る時ですらマスクを着用。
さらには「超次元セキュリティー」なる、怪しい警報器を自宅に取り付け、日夜防災訓練に励んでいます。
とにかくサイキック・ブラストと呼ばれる、超次元攻撃に怯えながら日々生活を送っているようです。
禁止薬物ノスタルジア
ルッキングラスの元妻が、ウィルの持っていた薬を調べた結果「ノスタルジア」と呼ばれる禁止薬物であることが判明。
ノスタルジアとは、人の記憶が詰まった薬とのこと。
なんのこっちゃ!
そしてルッキングラスと元妻の会話。
「7年間、『服は持ち去りはしない』と訴え続けたわ」
どうやらルッキングラス、若き日のミラーハウスで身ぐるみ剥ぎ取られたことがトラウマになっているようで、恐らく奥さんにも「服を持ち去られるかも」との理由で、性交渉を拒否し続けた結果、愛想尽かれて離婚したのではないかと僕は結論付けます。
ルッキングラス最高じゃないか!
サイキック・ブラスト被害者の会
ルッキングラスは「サイキック・ブラスト被害者の会」的な集会を主催しています。
その集会に参加した一人の女性に誘われて2人でバーへ。
何だかんだイイ感じになって、キスだけしてお別れ。
迎えに来た友だちのトラックに乗って帰る彼女。
未練たらたらで見送るルッキングラス。
トラックの荷台から落ちるレタス。
第1話、最初に警察を殺した第7機兵隊のメンバーが乗っていたトラックにもレタスが・・・。
・・・この女第7機兵隊か!!!!
予想以上に悪の中枢だったキーン議員
トラックを追跡するルッキングラス。
ついに第7機兵隊の本拠地である教会にたどり着きます。
「異次元ポータル」と呼ばれる、どこでもドア的な空間移動装置の実験をしている第7騎兵隊のメンバー達。
1985年に巨大イカが突如NYに現れたのも、この異次元ポータルを政府が使ったためと言われています。
第7機兵隊を取り押さえようと威嚇するルッキングラス。
しかし、ルッキングラスをおびき寄せるために集会に参加したことを告げられます。
逆に取り押さえられたルッキングラスは別室に連れていかれます。
そこで待ち受ける一人の第7機兵隊メンバー。
ロールシャッハマスクを外すと、なんとそれはキーン議員だったのです!!
ホワイト・ナイト事件で暴走しだした第7機兵隊を抑えるために、機兵隊で指揮を執っていると話すキーン議員。
逆にジャッド署長が警察の指揮を執って、2人で平和を維持していたとのこと。
本当か嘘かは分かりませんが・・・。
そして、シスター・ナイトがジャッド署長を殺したか、犯人を知っていると目星をつけているキーン議員。
シスター・ナイトから信頼されているルッキングラスに、「シスター・ナイトを売ってくれ」と頼むキーン議員。
協力してくれないのなら、シスター・ナイトの一家全員惨殺すると脅されます。
そして「真実を知りたくないか?」と言って、1枚のディスクを渡されます。
ディスクの内容は・・・
1985年11月1日(サイキック・ブラストの前日)に撮影された、オジマンディアスのメッセージ動画でした。
現大統領であるレッドフォード大統領へ向けてのメッセージです。
ちなみに、オジマンディアスはレッドフォード大統領のことを「ロバート」と呼んでいます。
レッドフォード大統領って、ロバート・レッドフォードだったのか!
映画評論家・町山智浩さんの解説によると、ウォッチメンの世界では、ニクソン政権の長期化によってレーガン大統領は誕生せずに、その代わりにロバート・レッドフォードが大統領に。
リベラルであるロバート・レッドフォードが大統領になることで、黒人の地位が向上(レッドフォード賠償金などの政策も)。
しかし、それによって抑えつけられた白人至上主義者たちが逆に地下に潜って暴走しているのがウォッチメンの世界とのこと。
そういう世界なのね!と5話目にしてようやく理解。
で、肝心のディスクの内容はと言うと、ロバート・レッドフォードを大統領に仕立て上げたのはオジマンディアスの暗躍のおかげという話と、巨大イカが現れたのは異次元ポータルから送り込まれたのではなく、オジマンディアスが人工的に怪物を造り上げたという話。
衝撃を受けるルッキングラス。
宇宙に飛び立つオジマンディアス
オジマンディアスパート。
これまでの実験が完了したようで、いよいよオジマンディアス本人が宇宙服らしきものを着て、投石機で投げ飛ばされます。
そして投げ飛ばされた先は、どこかの惑星です(調べによると木星の衛星エウロパという星らしい)。
そこには、これまで散々投石機で投げ飛ばされてきた、フィリップス君とクルックシャンクス嬢の死体の山が。
その死体の山を移動させるオジマンディアス。なにやら人文字を作っている様子。
そして出来上がった人文字は「SAVE ME D」。
「D」とは何を意味するのでしょうか?
人工衛星に向かって「やったぞ!大成功だ!」と叫んだところで、元の場所へ引き戻されます。
そこには狩猟監督官が。
逮捕されるオジマンディアス。
あぁルッキングラスよ・・・
舞台はまたタルサへ戻る。
シスター・ナイトから薬の持ち主を聞き出すルッキングラス。
それを盗聴しているシルク・スペクター署長。
ルッキングラスはシスター・ナイトを売ってしまいます。
これは致し方ない・・・。
捕まる直前にノスタルジアをすべて飲み込んでしまうシスター・ナイト。
ルッキングラスが自宅に帰ると、新しく注文した超次元セキュリティー警報器が届いています。
サイキック・ブラストはオジマンディアスが人工的に造り出したものということが分かった今、もう巨大イカに怯える必要が無いので警報器をそのままゴミ箱に捨てるルッキングラス。
でもやっぱりそれでも不安だから、念のためもう一度警報器を取りに来て自宅に入るルッキングラス。
なんて人間味あふれて可愛らしい奴なんだ!
ルッキングラスやっぱり最高!
と思った矢先、黒いバンが自宅前に停まります。
降りてきたのはロールシャッハマスクを被った機兵隊4人。
ショットガンを持ってルッキングラスの自宅に乗り込むところで第5話は終了します。
ルッキングラスよ・・・。
好きにさせといてこの仕打ちは残酷すぎるよ!!
と、最高過ぎるので早く第6話を観たい。
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第6話の感想はこちら↓
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